悪印象を防ぐ!声のトーンで好印象にかえるモテる話し方と訓練方法

話す内容よりも重要な声のトーン

いくらいいことを言っても、見た目に気を配らない人の発言は誰の心にも届きません。イケメンや美女が発言すると、言っている内容がどんなに薄っぺらくても、人々の心を震わせます。この差は見た目です。

例えば猫背で話すと暗くて怪しい印象を与えるので、何を言っても信用・信頼できないのです。映画、ドラマ、アニメなどでよく出てくる胡散臭い情報屋のイメージ。

猫背を改善して、清潔感を保ち、全体的に見た目に気を遣うようになれば、どんな人であっても見た目のイメージを変えることができます。見た目のイメージが好印象に変われば、言葉の説得力も増していきます。

とはいえまだまだ問題はあります。声のトーンです。例えば多くの人がこんな人にイライラすると思います。「大丈夫? 具合悪い?」と心配して声をかけたらぼそぼそっと「……大丈夫です……」と返事がありました。すると周りにいる人が「あー、あいついつもああだから気にしなくても大丈夫だよ!」と教えてくれました。

みんなでキャッキャ、キャッキャ楽しい雰囲気の中でもその人は変わらずぼそぼそっと声を出します。このぼそぼそ会話する人は何も悪いことはしていません。罪を犯しているわけではありませんから。しかし、キャッキャ、キャッキャ楽しい雰囲気を壊していることも確かです。つまり、周りの人に煙たがられる傾向にあります。損をしてしまうのです。

同じくキャッキャ楽しい雰囲気の居酒屋の中で、「おい! そこの店員! お前だよおまえ! さっさと酒もってこい!」と怒鳴り散らす客が入ってきたら雰囲気台無しです。面倒に巻き込まれるのが嫌なので、何人かはその居酒屋から出て行ってしまうことでしょう。

同じセリフであっても丁寧なトーンでいうと、驚くほど場の雰囲気を壊すことはありません。例えば優しい声音で「おい、そこの店員! お前だよおまえ。さっさと酒もってこい」というと、そもそも居酒屋の喧騒の方が大きいので、誰も気にも留めません。

言われた店員も、なんだか変わった人だなという印象を持つだけにとどまります。アニメなんかではよくあるシーンです。可愛らしい見た目とかわいらしい声をした魔王やら妖怪などが、偉そうに注文するシーンです。かわいい見た目をした偉そうな子供なんかも、可愛らしいなと思われるだけに留まるのです。悪い印象は与えません。

つまり人は、発言する内容ではなく、まず見た目からその言葉の信ぴょう性を推し量ります。怪しい見た目だと聞く耳もたれないのです。次に声のトーンで発言する内容の信ぴょう性を推し量ります。ぼそぼそ「……大丈夫です……」って返事しても、体調が悪いのに無理をしているようにしか見えないのです。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者であるアルバート・メラビアン氏が1971年に提唱した法則です。つまり、話す内容よりも声のトーンの方が重要です。いくらいいことを言っても、声のトーンを改善しない限りずっと損をし続けるのです。

そもそも声のトーンとは

声の高さ

高い声

メリット
  • 明るく感じる
  • 元気よく感じる
  • 若く感じる
  • 爽やかに感じる
好みが分かれるポイント
  • 弱そうに感じる
  • 頼りなさそうに感じる
デメリット
  • うるさい
  • 軽薄そう

低い声

メリット
  • 信頼できる気がする
  • 信用できる気がする
  • 大人に感じる
好みが分かれるポイント
  • 強そうに感じる
  • 大人しい印象
  • 慎重に見える
  • 落ち着きを感じる
デメリット
  • 聞き取りにくい
  • 暗い印象
  • やる気が見えない

私が中学生のころ、手を負傷して病院に行きました。痛みの強さ的に骨折だろうなと推測しました。骨折の経験が2度目でしたので、なんとなくそれがわかりました。

私は子供のころだいぶヤンチャだったため、生傷の絶えない生活をしていました。つまり、骨折したくらいでは何の感情も湧きあがらないほどに日常化していました。

先生は、レントゲン等を見て診断が終わると骨折していることを教えてくれました。やっぱり骨折してたかと普通に受け入れ、あまり興味がなかったのでボソッと暗い声で「そうですか」と返事をしました。すると先生はこう言ってくれました。「大丈夫よ! ちょっと欠けたくらいすぐに治るわよ!」と元気ずけてくれたのです。

もちろん私は不安に感じていたわけではありません。分かりきっていた診断だったこともあり、特に興味がなかっただけでした。しかし先生は私の声のトーンから、骨折に対する私の内面的な恐怖や不安といった感情を読み取り、元気づけようとしてくれたに違いありません。

高い声で返事をしていたのならきっと、骨折しているのにずいぶん元気だなと思われたことでしょう。もしくは痛いはずなのに心配かけまいとけなげに元気を装って可愛らしいと思ってくれるかもしれません。庇護欲をそそり、守ってあげたいなと思わせるかもしれません。

時と場合によっては、キンキンとうるせーな! と思わせてしまうこともあるでしょう。喧嘩など殺伐とした雰囲気の中、高い声ですごんだところで舐められてしまうことでしょう。弱そうに聞こえるからです。

一方、低い声の場合には骨折したという事実を、必要以上に重く受け取っているように感じます。あまりにも低い声で絞り出すように言っていた場合には、命が助からないほどの大けがだと勘違いしているのではないかと思うかもしれません。

説明をするシーンなどであれば、高い声では軽く信用しにくいのに対し、低い声には信用や信頼できる真剣さを感じます。低い声で怒鳴られると恐怖を感じる人もいるでしょう。強そうに感じるからです。

つまり声の高さは、洋服と同じようにTPOに合わせてコントロールする必要があるのです。時と場合に合わせて、声の高さをコントロールできる人は得をします。コントロールできない人は損をします。

覇気

覇気のある声

  • やる気を感じる
  • 元気に感じる
  • 頼もしく感じる
  • 説得力を感じる
  • 印象が良い
  • 図々しく感じる
  • 圧力を感じる

覇気のない声

  • やる気を感じない
  • 病気のように元気がなく感じる
  • 頼りなく感じる
  • 説得力に欠ける
  • 印象が悪い
  • 遠慮しているように感じる
  • 柔らかい印象

声の覇気とは、「か細い声」「明瞭な声」かどうかのこと。例えば「ハッ!」鋭利な刃物のように声を出す場合と「はぁ」と空気が抜けるような声を出す場合と、同じ「は」なのに全く印象が変わります。

腹から声を出すのではなく、喉から声を出す場合に声に覇気を感じにくくなります。抑揚を付けたり、ハキハキ・ボヤボヤ話すかの違いによっても、元気ややる気といった印象が変わります。

小型犬が大型犬に負けてしまった際には「くぅん……」といった声を出すと思いますが、まさに覇気のない声です。大型犬の「ワン! ワン!」は語尾の歯切れがよく、まるで騎士様のような芯の強さを感じます。

女性におねだりされる際なんかも、空気が抜けるようなしんなりはんなりとした声音で「おねがい……」と言われる場合とハキハキと脳筋肉な女騎士のように「おねがいする!」と言われる場合でも全く印象が変わります。

つまり声の覇気も、洋服と同じようにTPOに合わせてコントロールする必要があるのです。時と場合に合わせて、声の覇気をコントロールできる人は得をします。コントロールできない人は損をします。

声の高さ×覇気×話すスピード

高い声
話すスピードが早め
覇気なし
緊張感が伝わる
高い声
話すスピードが遅め
覇気なし
頭が鈍い人に感じる
色気を感じる
高い声
話すスピードが早め
覇気あり
元気に感じる
明るく感じる
愛嬌よく見える
高い声
話すスピードが遅め
覇気あり
誠実さが伝わる
品性を感じる
安心感を与える
優しく見える
おおらかに感じる
低い声
話すスピードが早め
覇気なし
焦りが伝わる
恐怖感が伝わる
低い声
話すスピードが遅め
覇気なし
暗い人に見える
低い声
話すスピードが早め
覇気あり
説得力が増す
頭がよさそう
自信を感じる
低い声
話すスピードが遅め
覇気あり
冷静に感じる
大人の余裕を感じる
安心感がある
真面目でひたむきに見える

声の高さと覇気、さらに話すスピードを組み合わせることで、より多彩な印象コントロールが可能となります。

「お願いだから早く……」と声高く、かすれた声で、スピーディーにお願いすると、切羽詰まった緊張感を与えます。「早く! 早く!」と声高く、ハキハキと、スピーディーにお願いすると、元気で明るく楽しそうな印象に変わります。

声のトーンをコントロールする方法・コツ

客観的に自分の声を聴くために録音する

スマホなどの録音機器を使い、自分が会話する声を聞きます。理由は、客観的に自分の声のトーンを評価できるからです。自分では普通に話しているつもりなのに、「もう一度行ってもらっていい? 聞き取れなかった」とよく言われる人は特に、たくさん録音して、自分自身を矯正しましょう。

やり方は簡単です。再生したらテーブルにスマホを置きます。ただそれだけ。いつもの感じで両親や友人、兄弟姉妹と会話します。できれば10分以上会話しましょう。会話が終わったら自分の声を聴いて声の高さ、大きさ、覇気、スピードを把握します。

腹式呼吸をする

腹式呼吸は毎日暇な時に行います。電車通勤中やテレビを見ながら。限界ギリギリまで息を吐いて、限界ギリギリまで息を吸います。それを1日10回行ってください。腹から声を出す練習になります。

サ行・タ行・ナ行・ハ行・ラ行を録音する

サ行・タ行・ナ行・ハ行・ラ行を言葉に出してスマホなどに録音します。腹式呼吸を意識して、腹から声を出します。初めは自分の声の大きさにびっくりするかもしれませんが、周りからするとそうでもないのでご安心ください。

大声を出すのではなく、腹から声を出しながら自然と会話するイメージ。声の高さと覇気、そしてスピードの組み合わせを全8種類分録音します。

  • 高い声×はやめ×覇気なし
  • 高い声×はやめ×覇気あり
  • 高い声×ゆっくり×覇気なし
  • 高い声×ゆっくり×覇気あり
  • 低い声×はやめ×覇気なし
  • 低い声×はやめ×覇気あり
  • 低い声×ゆっくり×覇気なし
  • 低い声×ゆっくり×覇気あり

サ行・タ行・ナ行・ハ行・ラ行それぞれ8種類分の声のトーンでの言葉を録音するので結構な量になります。録音したら自分の声を聴いてみて客観的に自分の声のトーンを評価。それぞれの声のトーンから感情が伝わるかどうか判断します。

例えば、高い声×はやめ×覇気ありの声は、しっかり元気な声に聞こえるかどうか判断します。低い声×ゆっくり×覇気ありの声の場合には、大人っぽい落ち着いた印象があるかを判断します。それぞれの話し方で「声の高さ×覇気×話すスピード」表にあるような印象を与えられるように努力します。伝えたい感情(声のトーン)に合わせて、姿勢や口角、身振り手振りなどの表情もしっかり作るようにするとうまくいきます。