モテる!問題解決能力向上の方法

問題解決能力は、社会という舞台だけでなく、日常生活という舞台でも必要な能力です。例えば、毎日の生活で、醤油をよくこぼしてしまう問題があるとします。何もせず放置し続けたら、ご家族の誰かが醤油をこぼすので、醤油はもったいないですし、掃除する時間ももったいないと思います。服など、大切な布に醤油がついてしまったら、その布製品も台無しです。

このように、目の前の問題を放置してしまう人がモテるわけがありません。その目の前の問題による圧力を、日々感じながら生活しなければならないのでストレスです。

一方、高い問題解決能力として有名な会社Apple。iPhone、Mac、iPad、AppleTV、iTunes、App Storeなど、Appleの製品・サービスは正解中で大人気です。つまりモテモテです。そこで今回は、問題解決能力を向上させる方法をご紹介したいと思います。

問題解決能力を上げる方法

「気が利く」人を目指す–小さな問題から解決していく–

解決することが難しい、誰の目にもとまるような、大きなことだけが問題ではありません。同僚や友人、恋人たちの問題はむしろ、小さいことの方が多いのです。

例えば夏に汗や匂いが気になるという問題があります。問題というと、暗くて重たい問題ばかり想像してしまいますが、「暑いねー」と気軽に言い合えるような問題も立派な問題です。つまり、このような重大とも思えないようなことであっても、軽減されるよう、あなたがサポートすることで、周りにいる人はとっても喜んでくれます。具体的には、

  • 困っている仲間に黙って手を貸す
  • ミスした仲間を嫌な顔せずフォロー
  • 失敗を一緒に謝る
  • 異性が苦手とすることに困っていたら代わりにする
  • 体調が悪そうなことを察して「大丈夫?」と聞きながらフォロー
  • 非難の矛先をうやむやにしたりおさめるフォロー
  • 苦手なことを拒否できずに困っているのを代わったり、他をすすめたり
  • ミスに落ち込んでいるときに「いつも頑張ってくれているのを知っているし頼りにしています。いつもありがとう」などと過程を応援
  • 疲れていそうな仲間の机にそっと飲み物とお菓子を置く
  • 忙しそうにしている仲間をそっとサポート
  • 先を予測して雑務を済ませておく
  • ブランケットやカーディガンを見て寒いか暑いか気に掛ける
  • 遅れた仕事に困っている仲間を嫌な顔せず手伝う

このように、あなたの周りにいる人をよく観察して、今すぐにでもできる、痒い所に手が届く様なサポートをするだけでもだいぶ変わります。つまり、「気が利く」人を目指すということになります。助けを求められていないことを察し、ピンポイントでサポートするのです。

現実と理想のギャップを目標・課題に変える

現実:今起きていること・友人のミスが続いている
・会社に損害を与えた
・上司が責任を取らされた
・同僚に迷惑をかけた
・同僚がミスを隠すようになった
理想:望む未来
(友人にとっての)
・ミスを減らしたい、なくしたい
・せめて大損害は避けたい
・上司や同僚に迷惑をかけたくない
・楽しく、自信をもって働きたい
懸念事項上司がいくら友人にミスを注意しても、ミスが減っていない

現実の状況を書き出したうえで、理想の未来を書き出します。同僚や友人、恋人など、あなた以外が中心の問題の場合には、できれば本人の理想も聴いておいた方がいいでしょう。また、現実と理想の他に、現状行っている対策に対する懸念事項も書き出しておきます。

未来の理想像は目的地です。この理想の目的地に到達できるよう、細かく分解して、目標・課題へと落とし込んでいきます。

現状行っている上司の対策ひとつひとつの検証を行う

仮説
(現状の対策)
部下がミスをした場合には
その都度ミスを指摘して叱責すべき
課題①Q:ミスを叱責すると大損害を避けられるのか?
A:叱責したところで、損害の代償をコントロールできない
課題②Q:ミスを叱責すると上司や同僚への迷惑が減るのか?
A:ミスへの評価が変わらない限り、もしくは、ミスが減らない限り迷惑をかけ続ける
課題③Q:ミスを叱責すると、同僚のミス隠しが減るのか?
A:友人のように怒られたくないからこそミスを隠すので、ミスを叱責すればするほどミス隠しが増加する
課題④Q:ミスを叱責すると友人が笑えるようになるのか?
A:ミスが減り、友人の所ごとが評価されない限り友人が笑顔になることはない

上の表のように今まで行ってきたミスへの指摘・叱責について検証を行います。理想と現実のギャップという課題が、現状行われている対策で、しっかり解決されるのかどうか、一つ一つ検証していくのです。

こうして書き出してみると、ミスをした個人を指摘・叱責したところで、何一つとして、理想の未来に近づいていないことが判明する場合もあります。常識を当たり前に継続していると、こういった問題を放置することになります。常識とは、疑問にすら感じさせない負のスパイラルです。

常識にとらわれない提案・改善を行う

ミスをしたときにそれを指摘したり、叱責する人はたくさんいます。鍵を閉め忘れて怒られたり、ガスの元栓を閉め忘れて危ないと注意されたり、電気を消し忘れて電気代がもったいないと嫌味を言われたり。注意をすれば、悪い癖を強制できるとみんな思っているのかもしれません。

しかしミスした個人を注意したり、叱責する行為は、ミスを一個人に押し付けているだけ。ミスが減るどころか周りにも悪い影響を与えているという最悪の結論が導き出されます。そこで、常識にとらわれず、思い切って真逆の仮説を立ててみるのです。つまり、「ミスを認める・褒める・ありがとうと言ってお礼を言うとミスが減るのではないか?」という仮説です。

どんなバカげた仮設であっても、一度既存の枠を取り除いた仮説を行ったのなら、調べたり、検証することなく否定する愚かなことはしないように注意しましょう。

仮説
(現状の対策)
部下がミスをした場合には
その都度ミスを褒めるべき
課題①Q:ミスを褒めると、同僚のミス隠しが減るのか?
A:ミスが褒められるとなると、ミスを隠す必要がない。むしろ公表して褒められたくなる
課題②Q:ミスを褒めると上司や同僚への迷惑が減るのか?
A:ミスへの評価がポジティブなものに変わったので、迷惑として成立しなくなる
課題③Q:ミスを褒めると大損害を避けられるのか?
A:今まで隠されていたミスも公表されるようになるので、ミスを検証し、大損害を避けたり、減らしたりする対策を練る機会が上昇する
課題④Q:ミスを褒めると友人が笑えるようになるのか?
A:ミスによる叱責がなくなるのでストレスからは解放される。また、ミスをした本人のミスを減らす意見を聞いてもらえる機会に恵まれる可能性も出てくるので、みんなの役に立ち、笑顔になれるのは時間の問題といえる

ミスを褒めるだなんて、あまりにもバカげた仮設だと思う人も少なくないでしょうが、検証した結果は上々です。

「ミスを認める」方向性の根拠が欲しかったので、実際に、「ミスを認める」方向性の検索を行ってみます。すると、ハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモンドソンの調査により「心理的安全性」が重要であるとの研究結果を見つけることができました。つまり、あたりまえを疑い、バカげた仮設を正しいものとしたうえで検証&検索すると、思いもよらない解決策になる可能性があるということになります。

問題解決能力を上げるコツ

人の文句に対して怒っているだけではダメ

不満や愚痴を課題に変える癖をつけましょう。企業にとって、顧客と従業員の不満、愚痴、クレームは宝石の原石です。個人にとって、周りからの不満や文句、陰口も原石です。しかし、不満、愚痴、クレーム、文句、陰口に対して、怒るだけ、否定するだけでは、ただの石ころです。

石ころ(現実)はしっかりキャッチして、どんな宝石(理想)に磨くことができるのかを想像し、その差を埋める磨き方(問題解決する課題)を生み出すことができたなら、石を宝石に磨き上げることができる未来を手にします。

批判的に考えてあたりまえを排除する

批判とは、良い所と悪い所をはっきり見分け、評価・判定することです。すべてのことに、いいところと悪いところがあります。世界中で愛されているiPhoneにすらいいところと悪いところがあります。iPhoneのいいところはたくさん思いつきますが、悪いところだってたくさん思いつくと思います。

空は、人間にとって青いことが常識です。しかし実は、空には青以外の色も含まれています。「空は青い」ことが当たり前ですが、それを疑った人だけが「空の青以外の色」に気がつくことができるのです。常識を疑うところから、問題解決が始まります。

問題解決する際の注意

自分の課題を解決しただけなので調子に乗らないこと

問題解決能力が上がってくると、自分が優秀、天才なのではないかと調子にのりがちです。同僚や友人、恋人の悩みを解決した際には、お礼をしてくれることもあり得ますので、なおのこと天狗になりがちです。しかし、問題解決をしたからといって調子にのってはいけません。そんなんではモテない人間に逆戻りです。

問題解決をする方法がわかっていれば誰にでもできること。知っているか知っていないかの差だけなので、調子にのらないよう注意しましょう。

他人の問題解決には注意

お節介であることを心得て謙虚であること

同僚や友人、恋人などの問題を解決するということは、押しつけでありおせっかいです。ですから押しつけがましくならないよう、おせっかいだと思われないよう、謙虚にサポートする必要があります。

「申し訳ない」と遠慮してくれる人もいます。この場合には、謙虚にサポートしてさえいればウザがられる心配はないでしょう。むしろ喜んでくれ、あなたとの人間関係が深まります。

一方、「申し訳ない」と見分けがつきにくい、「おせっかいだ」と拒否されている場合があることに注意。「申し訳ない」と「おせっかいだ」の2つを見分けることはとても難しいことです。

そもそも頼まれていないことをサポートするわけですから、「気が利く」と思われる場合と「おせっかい」と思われるリスクがあることを考慮しておきましょう。

つまり、「さりげなさ」と「謙虚さ」が重要です。「やってやったぜ」みたいなおしつけはウザがられるだけ。勝手にサポートしておいて、自らサポートをアピールするという恥ずかしい行為はやめましょう。

自分や組織の課題と相手の課題の境界線に注意

問題を課題に変え、常識を排除して、ギャップから課題の仮説検証といった一連の流れを通してきた結果、どうもこの課題は友人個人のものだと思えるものにも出くわします。組織としての問題ではなく、組織とは何の関係もない個人の問題だった場合です。

友人の個人的な問題にまであなたがひとりで解決にあたってしまっては、友人の自尊心を傷つけます。もしくは、友人があなたに依存するといういびつな関係を導きます。つまり、自分や組織の課題と相手個人の課題の境界線に注意が必要です。