名前呼びで好感度と体験価値が上がる理由とコツ・モテる方法

人は名前を呼ばれるだけで嬉しい

人は名前を呼ばれていると、無意識のうちにその相手に好感を持つようになります。つまり人は、名前を呼ばれるだけで喜んでしまう単純な生き物だということになります。

ですから会話中に相手の名前を適度に入れることで、友人や恋人と会話するあなたとのコミュニケーションという体験価値をあげることができるのです。

名前と心理学

人は自分の名前に愛着を感じている

人は無意識に、自分の名前に愛着を感じています。2番目に愛着を感じる言葉は自分の苗字。心理学では「ネームレター効果」と呼ばれます。芸能人など、自分と同じ名前だったり、同じ苗字だったりすると、よく知りもしないのに親近感がわいてくるのはこのせいです。

名前呼びは好意の現れ

人は自分だけでなくご家族やペットなど、愛情を注ぐ相手の名前にも愛着を感じます。つまり、好意を寄せる相手の名前を呼びたくなります。あなたも、大好きな人のことは、苗字ではなく、名前で呼びたくありませんか?

嫌いな人間の名前を呼びたくなかったり、小ばかにしたように呼びつけしてしまったり、「あんた」とか「おまえ」とそっけなく接してしまったりするのですから不思議です。

名前で呼ぶと好感度が上がる

会話中、適度に相手の名前を呼ぶと好感度が上がります。心理学では「ネームコーリング」などと呼ばれています。「自分という存在を承認された」と感じるからです。「おまえ」と言われるとなんだかイラっとしてしまうのはそのせいです。おまえでは承認拒否された気持ちになるわけです。

「あなた」もあまりよくありません。読者であるあなたの名前を知らない私が「あなた」と呼ぶのは仕方のないことですが、名前を知っているにも関わらずわざわざ「あなた」とか「きみ」と呼ぶからには、名前を憶えていない、興味がないなどと思われます。

名前呼びは好意の現れですから、好意を好意で返そうとする「返報性の原理」も働きます。名前を呼ぶときに笑顔であれば、一緒に笑顔も返してくれます。つまり、名前を呼ぶと好感度が上がります。笑顔で名前を呼べばもっと好感度が上がります。

名前と研究結果

初対面の人とのたった15分の会話ですら好感度が上がる

アラスカ大学のクリス・クラインク氏は、2つに分けた初対面のグループに、15分間会話をさせるという実験を行いました。

何も知らない被験者とペアを組み、片方のグループには、会話の中で「何度も名前を呼ぶ」ように指示を出し、もう片方のグループには「一度も名前を呼ばない」よう指示を出したのです。

15分後、何も知らない被験者に相手の印象を尋ねたところ、「名前を呼ぶグループ」に対して「フレンドリーな人だった」という評価がなされたのです。しかも、「また会いたいか」と尋ねると「はい」と回答する人が多かったのです。

名前を呼び合わないカップルの86%が5カ月後に別れた

カリフォルニア大学のチャールズキング博士は、55組のカップルを対象に、「名前を呼び合うカップル」と「名前を呼び合わないカップル」の交際期間について調べました。

その結果、「名前を呼び合わないカップル」の86%のペアが調査から5カ月以内に別れてしまったのです。

名前を呼ぶコツ

話しかけるとき

話しかける際の言葉の選択肢はたくさんありますが、名前呼びが最も自然で丁寧です。不自然になることはまずありません。名前呼びがもっとも無難です。

  • おい!
  • おまえ!
  • きみ!
  • ねぇねぇ
  • あのね
  • Aちゃん!

「おい!」「おまえ!」「きみ!」の3つなんかはもう感じ悪いだけ・その話しかけ方は禁止してください。「ねぇねぇ」とか「あのね」であれば感じ悪さはありませんがメリットがありません。会話相手の体験価値も上がりません。つまり、「Aちゃん!」って名前で話しかける方法が一番です。

挨拶するとき

挨拶するときも自然に名前を入れることができます。「おはよー!」っていうより「Aちゃんおはよー!」。「またねー、ばいばーい」っていうより「Aちゃんまたねー、ばいばーい」ってするだけ。

質問するとき

質問するときも自然に名前を呼ぶことが可能です。

「ベネディクト・カンバーバッチさんのどんなところが好きなの?」
「Aちゃんはベネディクト・カンバーバッチさんのどんなところが好きなの?」

名前を入れても不自然さがありません。

褒めるとき

「本当に頑張ってるよな。尊敬するよ。」とするより「Aちゃん、本当に頑張ってるよな。尊敬するよ。」とする方が、褒められて嬉しく、名前呼びで嬉しく、二重にうれしくなります。

お礼を言うとき

「ありがとね!」とするより「Aちゃん、ありがとね!」とする方が二重にうれしくなります。

敬称呼びの場合も頭に名前を付ける

今まで「代名詞型の敬称」と呼んでいた場合には「名前+代名詞型の敬称」に変えます。「先輩」→「B先輩」、「先生」→「B先生」。

名前を呼び時の注意

二人称を省略する癖に注意

日本語では主語を省略しがちです。自分のことである一人称は自分のことなのでこの際どうでもいいと思います。むしろ一人称が少ない方がいいくらいです。ナルシストに見えることがあるからです。

自分と相手以外を表す三人称については問題ないでしょう。省略することもありますが、省略するとわからないことの方が多く、特に気にする必要もありません。問題は、相手のことを指す二人称について。もっとも省略しやすいにもかかわらず、もっとも相手との関係性の影響が強いからです。

二人きりでの会話中、いちいち相手の名前を入れなくても、質問するだけで相手が自分のことについて聞いているとわかってしまうからです。相手の名前を省略しやすいのです。「勉強した?」と質問すれば、主語がなくても相手は、自分が勉強したかどうか答えてくれます。

これからは「Aちゃん勉強した?」と、会話中に名前を入れるかどうかを考える癖をつける努力をしていきましょう。

考えなしに何度も名前を入れてはいけない

「二人称を省略する癖に注意」にて、名前を入れるかどうか考える癖を付ける努力をしてくださいとお伝えしました。「会話中に名前を入れましょう」という言い方を避けたのです。つまり、考えなしになしに、会話中に名前を何度も入れてはいけないということです。

「Aちゃん勉強した?」「Sちゃんも勉強しなかったんだ?」「じゃあ、Aちゃんも私も赤点だね!」ってAちゃんを3回連続入れてみました。くどいですよね? ウザいと思いました? つまり、何度も何度も名前を呼ぶと逆効果になります。

SNSには注意

SNS等デジタル文書には注意が必要です。テキストチャットのような形式では、とっても短い文でテンポよくやり取りします。つまり、名前を入れると不自然なので、わざとらしく感じます。

SNSで名前を入れるときは、改めてお礼するときや、まじめに褒めるとき、長文になったときなどだけにとどめておきましょう。

呼び捨てに注意

呼び捨ては、かなり信頼関係が構築されている場合にのみ使いましょう。いきなり呼び捨てすると、信頼度によりなれなれしく感じます。また、愛着ある名前をないがしろにされたような気分になる場合もあります。

自然と呼び捨てできるような信頼関係であれば、むしろ呼び捨ての方がいいのですが、まだ微妙かなと不安な場合には、ちゃんやくん、さんを付けましょう。

相手の呼び方をゆっくりと苗字から名前に変えていく

苗字呼びよりも名前呼びの方が「ネームコーリング」の効果が圧倒的に高いので、無理しない程度に、徐々に名前呼びに変えていきましょう。

初めから名前呼びはハードルが高いので、最初は苗字呼びになるかと思います。付き合いが徐々に長くなり信頼度が上がってきたら、できれば名前呼びに変えましょう。

「私のこと、名前で呼んでほしい」とお願いしてもいいと思います。「返報性の原理」が働くので、信頼度がそれなりにあれば「じゃあ、私のことも名前で呼んでよ」と言ってくれる可能性があります。

直接「これから名前呼びしてもいい?」と聞いてもいいですし、勝手に名前呼びに変えてもいいと思います。すべてはその友人との信頼関係の厚さ次第。信頼関係がそれなりであれば、名前呼びに喜んでくれます。